「僕たちは世界を変えることができない」って歌があった
老人の感傷。
TwitterのTLでマイラバ(My Little Lover)の「Hello,Again~昔からある場所」の歌詞が流れてきて、マイラバ(My Little Lover)のSinglesをずっと聞いている。不思議なことに無限にリピートできる。聞いていられる。しかし、感性が若くなったのではなく、逆に老いだろう。人間は33歳を超えると新しい音楽を聞かなくなるらしい。
連携に失敗した図です pic.twitter.com/gblRBRwVhI
— ニコ (@watch_niconico) 2018年8月31日
マイラバを聞いていると、その時代にキラキラしたものたちが確かに存在しているような気がするのだけれど、それは老害の単なる感傷なのかもしれない。それらはもう失われてしまったのかどうか、新しいものを理解することも作ることもできない僕には何も分からない。
その頃の自分が世界を変えるつもりもなくて、そのキラキラしたものが世界を変えるとも信じていなかった。ただ、居心地の良い場所を探し、彷徨っていた。その場所を見つけて、ずっとそこに留まっていたかったけれど、誰一人それを許してくれなかった。おそらく世界ですら許してくれなかった。驚くべきスピードで世の中は変わっていったし、それに付いていくのに精一杯だった。
気がつけば、あんなに周りに溢れていた素敵なものは単なる幻想に思えてきて、残されたのはよく分からない音楽や言葉やランキングだけだ。今でも世の中は、きっとあの時よりも速いスピードで回転をしていて(それは同時に僕が遅くなってしまったのだろう)、もう振り落とされるのを待つだけだ。
『いなくなったものだけが本物だった』のか、そもそも本物なんてどこにもなかったのか、それは永遠に分からないけれど、世界を変えようなんて本当に思っていなかったんだよ、多分。だって、変えたかった世界も、変えるべき先の世界も、何も知らなかったのだから。
何を読んでも、何を書いても、時間がかかる。ポンコツのコンピュータだ。そのうちに、『何を見ても何かを思い出す』ようになる。そうしたら、そうなる前に、誰からも忘れられている存在にならないといけない。