日々のこと

I'm becoming this all I want to do.

早口

 自分で作ったものを読み返す時、なぜか頭の中で早口になってしまう。もう既に自分の中では何度も読んでいるのだから、今更じっくり読むこともないのだろうという意識が働くのかもしれないが、そのお蔭でしっかりと推敲することができない。というより、推敲という作業自体が苦手だ。それに人に読んでもらった時にも、「なんか早口に感じる」と言われたこともあるので、作品自体があっさりとしているというか、結論を急ぎすぎていて、どっしりと構えていないのだろうと思う。
 
 創作活動自体が苦しいなあと思うときもある。自分の中のスタイルが確立していないせいで、何を作っても今一に感じてしまうし、完成品のどこをどう直していいか分からなくなってしまう。とにかく、完成させて提出しようと思ってしまい、ゆっくりと見返すという作業がきちんと出来ていない。その場しのぎのような作品が増えていってしまう。
 
 夏休みの宿題の読書感想文なども、最終日に一気に読んで、取り繕ったような感想文を書いてしまうということを繰り返していた。それが、創作にも表れているのかもしれない。とにかく、提出しなくては、という気持ちになってしまい、もっともっと作品に向き合うべきであるのに、それが出来ていない。
 個人的には、創作は海の深く奥底へ潜っていく感覚に近い。苦しくてすぐに上昇して顔を上げたくなる。というか、すぐに顔を上げてしまう。もっと作品の中へ深く潜らないといけないのに、我慢ができない。ネットサーフィンをしてしまう。Twitterを見てしまう。集中力が続かない。向いてないなあと思う(愚痴)。
 まあ、誰かに強制されているわけでもないので、やりたければやればいいし、やりたくなければやらなくてもいいはずなのだけれど。どこかに焦りがあって、年齢的なことや、才能、始めるのが遅かったというのが理由なのだろう。とにかくやっていくしかないのだが。
 
 最近はあまりに暑すぎて、雪だるまなりたい。そうしたら、この夏はあの冬の状態のまま君の家の冷凍庫に大事に保管してもらって、また次の冬に出会えたのになあと思う。冷蔵庫が壊れてしまって、気付かれない内に融けて消えてしまうかもしれないけど。