目が覚めると、身体全体が渇いている心地がした。熱はなかった。左腕の痛みもほとんど引いていた。静かだった。世界中から、潮が引くように音が消えてしまったようだった。ただただ乾いた気配が、僕の周りを覆っていた。 耳を澄ましてみる。案の定、何の声も…
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