少女終末旅行短歌
少女だった大人のなり方知らぬまま銃を撃つこと上手くなってく
そして「白」色は不要でこの雪を燃やせる「赤」を探し彷徨う
二人でも戦争はでき平和とはたった一人の国の言葉で
残された物だけしかない生存は何も残せず何も作れず
音がある楽しめそれが音楽だタクトを振って雨が止むまで
この記憶燃やした明日も生きるため軽くなる自我空が、近い
食糧と燃料それと君だけでいざとなったら私を燃やせ
手を繋ぐ確かなものは何もなく徐々に世界に溶けて無くなる
暗闇でもがいていると生と死の境が歪み光に渇く
「光あれ」隣がふいに呟けばまだ生かされて 死、それが恋しい