日々のこと

I'm becoming this all I want to do.

血短歌

白樺の皮を剥いだらその中身同じ色の血流れていますか
 
魂と云う字の中に鬼がいて人殺しから血を受け継いだ
 
指先に広がる赤い海を見て艶美さにただ溺れたくなる
 
血涙は鬼の目にしか宿らぬか心のドアに柊がある
 
おそらく血 椿の花弁の落ち様は治りの遅い冬の病で
 
足りないと献血ルームで拒否されるそれでも生きて血を通わせる
 
そういえば初めて君の血を見た日僕は煙草も吸えない歳で
 
この瞬間(とき)も循環をする生命(いのち)あり少し感謝し水を飲み干す
 
逆上がりできず世界が逆さまにこの味僕と鉄棒どっちだ
 
幼き日なんでも口にしてたのはこの鉄の味求めてたのか
 
四ヶ月かけて造った血を撒いて遺伝子の枷取り外したい
 
これも僕明日は何処かへ流れるかそういや海をまだ見ていない