日々のこと

I'm becoming this all I want to do.

壊疽

静かな眼差しだ
彼女の
その冷たい瞳の奥では
今まさに一つの星が終焉を迎えようとしている
眩い音、冷たさ
星の終わる時
天上の鈴に似た音が鳴るだろう
 
チリン チリン
 
言葉を殺そう
そうしないと無意味だから
生きた言葉ほど
無意味な存在はない
 
ときおり月を眺めよう
三日月は沈む時は赤く
破瓜を思い出させる
 
壊疽
腐りかけた蛹
大人になれない僕ら
 
そう記憶だ
眠る時に思いついた物語が
起きた時に思い出せない
僕が殺した
少年(彼ら)少女(彼女ら)
モノクロで
モノラルで
眠るたびに蘇り
起きるたびに死んでいく
当然その中に
僕も含まれているのだ
今日も
多分
 
秋の終わりと
春の始まりは
何が番うのだろう
冬の始まりと
冬の終わりの違いは
知っているのに
分からなかった